歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしり・食いしばりとは?
歯ぎしりや食いしばりは、医学的には「ブラキシズム」と呼ばれる習癖です。無意識のうちに歯を強く噛み合わせたり、こすり合わせたりする状態を指します。多くの場合、睡眠中に起こりますが、日中の緊張状態でも発生することがあります。この習慣は歯や顎に大きな負担をかけ、様々な口腔トラブルの原因となる可能性があります。
こんな症状でお困りではありませんか?
- 朝起きた時に顎が疲れている、または痛みがある
- 歯が異常に摩耗している、または欠けている
- 詰め物や被せ物が頻繁に外れる
- 頭痛や肩こりがよく起こる
- 顎関節に痛みや違和感がある
- 歯がしみる、または知覚過敏がある
- 家族から「夜中に歯ぎしりの音がする」と言われる
- 口を大きく開けにくい など
歯ぎしり・食いしばりの原因
ストレス
日常生活や仕事におけるストレスは、歯ぎしりや食いしばりの主な原因の1つです。ストレスにより筋肉が緊張し、無意識のうちに歯を噛みしめたり、擦り合わせたりすることがあります。特に睡眠中は自制が効かないため、ストレス解消の一形態として歯ぎしりが起こりやすくなります。
噛み合わせの問題
歯並びや噛み合わせに不具合がある場合、脳が無意識のうちにその修正を試みようとします。その結果、歯を擦り合わせたり、強く噛みしめたりする習慣が生じることがあります。また歯の詰め物や被せ物が高すぎる場合も、同様の症状を引き起こす可能性があります。
歯ぎしり・食いしばりの治療方法
江東区亀戸にあるフェルナスデンタルクリニックでは、患者様の状態に合わせて以下の治療方法をご提案しています。
ナイトガード(マウスピース)
ナイトガードは、就寝時に装着する特殊な装置です。歯ぎしりや食いしばりの力を分散させ、歯への負担を軽減します。また歯の摩耗や欠けを防ぎ、顎関節への過度な負担も軽減します。患者様お一人おひとりの口腔状態に合わせて作製するため、違和感なく使用することが可能です。
ボツリヌストキシン製剤
重度の歯ぎしりや食いしばりの場合、ボツリヌストキシン製剤の注射治療を行うことがあります。この治療法は、咬筋(顎を動かす筋肉)の過度な緊張を緩和し、歯ぎしりや食いしばりの力を弱めます。効果は一時的ですが、症状の軽減に高い効果を示します。
※ボツリヌストキシン製剤は自費診療となります
禁忌・副作用・注意点
禁忌
- 妊婦または妊娠している可能性のある方
- ボツリヌス毒素またはその製剤の成分に対してアレルギーがある方 など
副作用
- 注射部位の腫れ、痛み、あざ
- 一時的な表情筋の麻痺や非対称
- 口の渇き
- (稀に)咀嚼力の低下や嚥下困難 など
注意点
- 効果は一時的で、通常3~6ヶ月程度で徐々に元に戻ります
- 治療後数日間は激しい運動や飲酒を避けてください
- 治療直後はマッサージや圧迫を避けてください
- 効果が出るまで1~2週間程度かかることがあります
- 繰り返し治療が必要な場合があります
- 他の医薬品を使用している場合は、事前に医師に相談してください など