朝方、歯や顎にお痛みはありませんか?
もしかしたら、「歯ぎしり」や「食いしばり」をしているかもしれません。
ご家族などに指摘されて初めて気付くことが多いほど、
日常的に癖になっていたり、夜寝ている時に無意識にしていたりと
自覚していない場合も多いのです。
寝ている時の歯ぎしりやかみ合わせは、普段の歯をかみ切る力とは想像つかないほど強大で、60㎏近くともいわれています。
虫歯でもないし、、と放っておくと、ひびが入って知覚過敏が起こったり
歯が割れたり、歯周病が悪化したりと様々な問題を引き起こします。

■歯ぎしり・食いしばりのサイン!
当てはまる項目はありませんか??
・朝起きた時に顎やその周りの筋肉など痛みや疲れがある
・日中、上下の歯が接触している
・下の歯の内側にある骨に膨らみがある
・舌がデコボコ歯の跡がついている
・肩こりや頭痛がよくある
・歯に線が入っている、欠けている
■歯ぎしりと食いしばりのタイプ
・歯ぎしり(グランディング)
上下の歯を強くすり合わせ、ギリギリと音がなります。

・食いしばり(クレンチング)
上下の歯が合わさって、ぐっと噛みしめた状態です。
横にこすらないので音がせず、気付きづらいかもしれません。

・タッピング
上下の歯を小刻みにぶつけ合って、カチカチと音がします。

~治療法~
■マウスピースを作成する
夜寝ている時の歯ぎしりや食いしばりは無意識のうちにしてしまいます。
型どりをして、ひとりひとりのお口に合った専用のマウスピースを作成し、
寝ている時の歯のダメージを軽減します。
使っていくうちにだんだんすり減ったり割れてしまうので
定期的な調整、壊れてしまった際には作り替えが必要です。
最初は違和感があり眠りにくいかもしれませんが、寝る数時間前に付けて
慣れさせていくと違和感も少なくなります。

■認知行動療法
上の歯と下の歯が1日に接する時間はどのくらいか知っていますか?
お食事の時にしっかり咀嚼する人でも、15分程度とされています。
日中、集中した時やスポーツをしている際に歯ぎしりや食いしばりをしていないか、
意識して過ごしてみてください。
日中は夜間と違い、意識することで改善できます。
歯ぎしりや噛みしめをしそうな場所(パソコンやデスクの前など)に付箋などで
「歯ぎしりしない!」と貼ってみましょう。
歯ぎしりや噛み締めのある方はお早目に歯科医院を受診しましょう。