当院では、できるだけ歯を残せるように考えています。
虫歯の部分が大きく、歯の上部分を大きく削って被せものが難しい場合、
歯を抜かざるをえなくなることがありますが、
抜歯と診断された歯でも、残せる可能性があります。
神経治療の後、根っこに補強となる土台を立てて、被せものを装着するのですが、
歯肉より上に被せものの縁となる健康な歯が、1~2mm出ていることが必要です。
この厚みがないと、咬合力がダイレクトに土台に伝わって、土台の破折や被せものの脱離のリスクが高いからです。
また、被せものと歯の間に隙間ができ、そこから虫歯が再発してしまいます。
厚みがなく、被せものが難しいと判断した場合は、抜歯と診断されます。
しかし、根っこがしっかりしている場合、歯を残せる可能性があります。
~こんな治療方法があります~
1、クラウンレングスニングス(歯冠長延長)
歯の周りの骨や歯ぐきを少し取り除いて、
埋もれてしまっている歯を歯ぐきの上に出してあげる方法です。
被せものの土台を確保することができるので、
歯ぐきの治りを待つ時間は必要ですが、抜かずに被せものにすることができます。
2.エクストゥルージョン(矯正的てい出)
これは、埋もれている歯にワイヤーを掛け、
ゴムの力で上に引っ張りあげる方法です。
引っ張りだした部分に土台をつくることができるので
抜かずに被せものをすることができます。
(※歯や根っこの状態によってはできないものもありますので
一度状態を診させていただき診断いたします。)
せっかく残せるのなら、歯は残したいですよね。
セカンドオピニオンとしてご相談でも大丈夫です。
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