お子様の虫歯予防・治療について~歯医者嫌いにならないために~

お子様の虫歯予防・治療について~歯医者嫌いにならないために~

コラム

お子様の虫歯予防・治療について~歯医者嫌いにならないために~

2020.06.11

「歯医者が苦手」という大人の方には、

小さい頃のトラウマがある方も多くいらっしゃいます。

お子様が「歯医者嫌い」にならないようにするには、いくつかポイントがあります。

~はじめての歯医者のタイミングはいつ?~

まずは雰囲気に慣れてもらうことが大切です。

歯医者に通うタイミングは、虫歯など何かトラブルが起こる前にいらして下さい。

治療ではなく、検査や予防(フッ素塗布など)であればお痛みもありません。

 ・乳歯が生えてきた(1歳~3歳)

 ・歯が大人の歯に生え変わりの時期(6歳~12歳)のタイミングは、歯医者で診てもらうようにしましょう。

早いうちからお口に触れられることに慣れておくと、歯科医院への抵抗も少なくなります。

また、当院では、嫌がったり怖がったりしているお子様には、

親御さんとイスに座ってお口を見させてもらったり、まずは歯みがき・お掃除などできることから始めて、慣れてもらうようにしています。

~親御さんにお願いしたいポイント~

うそをつかない

「全然痛くないよ~」、「診てもらうだけ。」など嘘をつかないようにしましょう。

もし、虫歯が見つかった場合は、治療が必要になります。

診てもらうだけと言っていたのに、、と不信感に繋がります。

ガティブな発言はNG

歯医者に行くのが憂鬱になるような言葉は使わないようにしましょう。

「お口の中をピカピカにしてもらおうね~」

「治してもらっておいしいごはん食べようね~」など

ポジティブな言葉を使うようにしましょう。

・脅し文句に「歯医者」を使わない

「悪いことしていたら歯医者さんに連れて行くよ!」

「歯を削ってもらうよ!」など、注意する時の脅し文句として

使ってしまうと、「歯医者は怖いところ」というイメージがついてしまいます。

機嫌の良い時間帯を選ぶ

お昼寝の時間など、時間帯によっては機嫌を損ねて歯医者に行きたくなくなってしまうこともあります。

できるだけお子様の生活のリズムの中で機嫌の良い時間帯を選ぶようにしましょう。

親御さんがリラックスして来院する

親御さんの緊張はお子様に伝わってしまいます。

なるべくリラックスして一緒にいらして下さい。

はじめての場所は緊張すると思います。

待合室に ”キッズスペース” がございますので

一緒に遊んでお子様もリラックスさせてあげて下さい。

お子様に、「〇日は、歯医者に行くからね!」と事前に伝えてあげると、

歯医者に来る心の準備ができます。

キッズスペース
おもちゃや絵本がありますのでご自由に使って下さい。

・たくさん褒めてあげる

治療後・お家に帰宅後は、「上手にできたね」

「すごいな~、えらいね~」など、たくさん褒めてあげて下さい。

自信に繋がり、「次もがんばろう!」という気持ちになります。

もし嫌がって泣いて、治療ができなかったとしても、怒らないであげて下さい。

「歯医者に行けたね!」、「頑張ったね!」など褒めてあげて下さい。

また、「痛かった?」「怖かった?」といった質問は、

治療中の悪い記憶を思い出させてしまうのでNGです。

~虫歯をつくらないようにするには~

お子様の歯が虫歯にならないように、以下の点に気を付けてみましょう。

・口移しをしない

お口の中に定着する細菌は、1~2歳半ごろに決まります。

「ミュータンス菌」という細菌が虫歯になりやすく、

赤ちゃんの口の中へ、食事と一緒に菌が入りこんでしまう可能性があります。

この時期が過ぎるまでは、口移しで食べさせたり、

使ったスプーンで食べ物を与えないように注意しましょう。

バランスよく食事する

 栄養のあるものを、よく噛んで食べることで歯が強くなります。

糖分をとりすぎない

 ジュースをよく飲むお子様は、飲み物をお茶やお水に変えてみましょう。

 意外と知られていないのですが、スポーツ飲料、乳酸菌飲料にも砂糖が多く含まれています。

 砂糖を多く含むおやつ、歯につきやすいもの(キャラメルなど)、長時間お口に含んでいるおかしは虫歯になりやすいので控えるようにしましょう。

おやつのだらだら食いはしない

お口の中は飲食をすると、酸性になり、歯のミネラル成分が溶け出します。

普段は、唾液による「再石灰化」によって、溶けた部分を修復しているのですが、

長時間おやつをとっていると常に酸性の状態になり、「再石灰化」が追い付かず

歯を溶かしてしまいます。

おやつは決まった時間にとるようにしましょう。

・歯ブラシをしっかりと

食べたら磨く習慣をつけましょう。

特に夜寝る前には、特にしっかりと磨くようにしましょう。

お子様だけではきれいに磨くことが難しいので

仕上げみがきもしっかりとしてあげて下さい。

もし、外出中で歯みがきが難しい場合は

お水でうがいをさせてあげてください。

・フッ素入りの歯磨き剤を使用する

フッ素入りの歯磨き剤を継続して使うと

虫歯の予防効果は高まります。

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フッ化物配合で6歳~使用できます。

 

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5歳以下のお子様も使えるジェルタイプ

特にこちらのジェルタイプのものは、お口全体に広がり、

フッ素の成分がお口の中に留まりやすいので

虫歯予防の効果が高いです。就寝前などに使うと◎。

バナナ味はフッ素濃度が低いので、

5歳以下のお子様も安心してご使用いただけます。

ぶくぶくうがいができるようになったら、使ってみましょう。

歯科医院での定期的なチェックとフッ素塗布

歯科医院のフッ素は、お家で使用する歯磨き剤よりも

フッ素濃度が高いです。

甘い物を食べ過ぎないことと、普段の歯みがきが重要ですが、

さらにフッ素を塗ることで酸に溶けにくい歯になります。

生えたばかりの歯は虫歯になりやすいので、特に効果的です。

また、子どもの歯は、大人の歯に比べて虫歯の進行がはやいです。

定期的に検査とフッ素塗布をするようにしましょう。